入川保則、壮絶“がんと闘わない人生”

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入川保則、壮絶“がんと闘わない人生”

入川保則が、末期がんで余命宣告を受けながら延命治療を拒否していたがついに力尽きた。直腸がんのため、72歳で入院先の神奈川県内の病院で亡くなった。
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延命治療拒否の入川保則さんが死去

デイリースポーツ 12月24日(土)20時4分配信
 末期がんで余命宣告を受けながら延命治療を拒否していた俳優・入川保則(本名・鈴木安則)さんが24日午後3時20分、直腸がんのため、入院先の神奈川県内の病院で亡くなった。72歳だった。

 入川さんは名脇役として、1950年代から「水戸黄門」「部長刑事」などで活躍。昨年7月に舞台公演中に倒れ、がんが発覚したが、延命治療を受けなかった。今年3月にがんを告白し、自ら葬儀の手配をするなど、死に対する姿勢が話題となった。その後も遺作映画への出演や執筆などで精力的に活動していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111224-00000050-dal-ent
入川保則の“がんと闘わない人生”が話題になったのは、8月いっぱいの余命を宣告された末期がんでありながら、9月も現役の俳優として仕事をしたことが報じられてからである。
末期がん入川保則、医学常識超えた!余命8月いっぱいが年越せる
デイリースポーツ 9月23日(金)7時31分配信

 末期がんに侵されている俳優・入川保則(71)が22日、都内で最後の主演映画「ビターコーヒーライフ」(公開時期未定)のクランクアップ会見を行い、8月いっぱいと宣告されていた余命について「検診で“年越しますよ”と言われた」と明かした。主治医も驚くほどに進行が遅れており、現在は飲酒できるほど体調は安定。医学の常識を超えた入川は、「こうなったら映画の切符を自分で売りますんで、香典代わりに買って下さい」と最期まで俳優人生を全うする構えをみせていた。

 「主治医の先生から『こんなに進行の遅いがんは見たことない』と言われました。年は越えそうだということです」‐。「遺作」という最後の主演作品で、自身の現状と重ね合わさる、余命いくばくもない喫茶店のマスター役を演じ終えた入川の身には、医師も驚く変化が起こっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110923-00000012-dal-ent
だが、がんはそれほど生易しいものではなく、ゆるやかではあるが、「末期」からさらに「終末期」に向かって進行していた。

最後の仕事は、『日刊ゲンダイ』(12月20日付)の連載「がん延命治療拒否 命の清算中」。大たい骨の骨折で手術をしたことが報じられたが、「人の生き死にに関わるようなものではありませんので、早合点しないように」と釘を刺していた。が、残念ながら肝心の直腸がんのほうが「生き死に」に関わってしまった。

入川保則さんのご遺徳を偲び、哀悼の意を表します。

その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~

その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~

  • 作者: 入川 保則
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2011/06/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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