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- カテゴリ:ジャニーズ
東日本大震災で「らしさ」は見られたものの、ドラマ「南極大陸」がコケてしまい、一昨年の「月の恋人」の二の舞になってしまったからだ。
だが、ジャニーズタレントの枠も超えたトップ争いということなら、もう一人、木村拓哉も混ぜて論じなければならないだろう。
それはもうファンならみな知っている。一部には“出落ちタレント”などと酷評する者もいたが、それは彼のラジオ番組や、これまでの名言・迷言をきちんと調べたことのないから言える的外れな放言である。
木村拓哉のどこが面白いのか。
格闘技の世界などで使われていることばだが、いわゆる「トンパチ(型破り、非常識)」なのか、トンパチを装っているのかがわからない微妙なキャラであることだ。
「いけのおと」発言や、前々号でご紹介したような2児の父のくせにヤンキーもどきのしゃべり方をするのは明らかに前者である。
その一方で、“森且行おめでとう”発言、草なぎ剛事件の後、わざわざ稲垣吾郎の事件まで蒸し返して「俺たち何でも言わないとダメだ」と宣言するところなどは、「まんざらのトンパチでもなさそうだ」と思わせてしまう。そうした“謎”が残るから面白いのだ。これは、たとえば櫻井翔には絶対にない魅力である。
しかも、その“謎”を自ら解いてしまう余裕まで見せることがある。ドラマのネタバレもあるし、昨年2月25日放送の『木村拓哉のWHAT’S UP SMAP!』(TOKYO FM)は、自らに関するウワサの真偽を明らかにするという「木村拓哉のウワサ 撲滅スペシャル」を放送した。
昨年3月に出てきたスマスマ3月終了の噂については、「俺これね、ヤフーニュースで見たんですよ。で、キムタクが原因、みたいに書いてあって。俺聞いてないんだけどって、そのヤフーニュース見ながら思ってたんですよ。大丈夫なんじゃない? 多分」。
ドラマ『南極大陸』の顔合わせでスタッフさんに手作りおにぎり100個を差し入れたという報道は、「どんだけ人がデキてんだ、俺。そもそも俺んちの電気釜、どんだけでけーんだよっていう話でしょ。100個でしょ、だって」と言って笑わせたが、一部に出た離婚報道については一切語っていない。あまりに馬鹿馬鹿しい中傷だからか、それとも……。
どちらにしても、言うべきことではないという判断がしっかりはたらいているわけだ。
いずれにしても、芸能人は自己主張、自己表現できてナンボの商売である。お互い、もしくは他のタレントに学びながら切磋琢磨して頂上を目指して欲しい。
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